バーデンパウエル師/債権のための再建を再検する
バーデンパウエルの世界 CSG1 コンテンポラリーソロギターシリーズ (コンテンポラリー・ソロギター・シリーズ)
- 作者: 吉賀真二,リオサウダージ,大島守
- 出版社/メーカー: 中央アート出版社
- 発売日: 1998/12/10
- メディア: 楽譜
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ううむ。これはすごい本かもしれない。
ボサノバ・ギタリストの枠におさまらない、ワン・アンド・オンリーのギタリストとして、バーデンパウエルの奏法を徹底的に解析している。収録譜面も豊富。これとCDがあれば、5年くらいは退屈しないのではないだろうか。惜しむらくはサラリーマンの境遇なり。
ダイエーが自主再建の道をついに断念したらしい。
まあ、妥当な判断だろうと思う。ただ、実は私は、一民間企業が倒産した時に再建しなければいけない意味というのがいまひとつ理解できていない。
「われわれの血税を一民間企業のために使うな」などとけちくさいことを言っているわけではない。そうではなくて、金を出すのが民間だろうと国だろうと、いずれにしてもそんな金を出すほどの価値があるのかどうか、ということがうまく理解できないのである。
たしかにダイエーが潰れたら、多くの失業者が出るだろう。それは社会にとっては大きな不安定要因になる。しかし、仮にダイエー倒産で1万人の失業者が出るとして、それは従業員100人の中小企業が100軒倒産するのとどう違うのだろうか。国はいちいち中小企業の面倒まで見たりしないぞ?
消費者が困らないことは言うまでもない。ダイエーがなくなったって、いずみやでも西友でもかまわないという人がほとんどだろう。ウォルマートのほうがピストルの弾が買えていいかもしれない。ダイエーホークスは楽天ホークスになればいいだけの話だ。
となると、考えられるのは債権を持っている銀行の言い分が通った、という図式だろう。結局の所、現実的にダイエーが潰れたら困るのはUFJであって、彼らの言い分が通ったのは一重に彼らが必死だったということなのかもしれない。逆に言えば、国も、ウォルマートも「別にぃ〜、どっちでもぉ〜?」という感じだったのかもしれない。
となると、心配なのはあの第3セクターが、まじめに再建の仕事をやるのかどうか、ということだ。債権のための再建。誰が真剣にそんな仕事をやるというのだろう?