職人さん

johnny smith



愛器Johnny Smithを修理に出しました。


ボディの一番後ろの、トップ板とサイド板の継ぎ目部分に目で見てわかるぐらいの段差に気がついたのが1ヶ月前。22日のライブが終わった次の日、修理の予約を入れていたつつじヶ丘のギター修理工房「ムジーク・エスプリ」へ。


ジーク・エスプリの甲斐さんは、師匠の廣木さんの紹介だったのですが、いやー、すごかった!


まさに職人さん。本当にかっこよかったです。ギターという「モノ」を知り尽くしている。


本当に「わかっている」人というのは、「私にわからないものはない」という態度を取る人ではなく、「わからないということ」を自信をもって判断できる人のことだと僕は考えているのですが、甲斐さんは間違いなくそういう人でした。


段差については、なんらかの理由で接着剤がはがれてきたということらしいが、内部のアテ木を含め、木そのものへのダメージは今のところそう大きくない(割れていない)ので、大丈夫だとのこと。段差がなくなりはしないけれど、かなり戻した状態で接着してもらえるそうだ。ありがたや、合掌。



思うのだが、ホリエモンほどではないにしても、会社勤めというのはどうしたって虚業としての側面を持っている。職人さん、もっというなら漁師のような職業にあるリアルな生の肌触りから遠ざかっている僕らにとって、甲斐さんのような人の存在に触れることは、うれしくもあり、悲しくもある。