桜庭和志選手の状態について

12日に放送されたHero'sについては、煽りVで使用された2ch似の掲示板が、TBSの捏造だったという話題でも盛り上がっていたが、僕にとっては、もう1つの悲しい出来事を確信してしまう内容でもあった。


2ちゃんねるそっくり”掲示板放映 TBS「担当者が作成」
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0703/13/news080.html


それは桜庭和志選手の状態についてだ。

私は、完全に言語中枢がやられてしまっていると思う。
正確に言うと、舌を使う音(サ行など)が正確に発音できなくなっている。

きっかけは10月9日横浜アリーナでのスミルノヴァス戦だろう。


http://www.nikkansports.com/battle/p-bt-tp0-20060928-96403.html
桜庭、椎骨脳底動脈血流不全で1カ月安静


この記事にはないが、桜庭が突然嘔吐した、ということで、脳になんらかの障害が起きたのではないか、というファンの憶測に対し、谷川Pは、「脳に障害はない」「診断は椎(つい)骨脳底動脈血流不全」「1ヶ月の静養」と繰り返した。

椎(つい)骨脳底動脈血流不全だろうと何だろうと、問題は症状である。あの言語障害は、誰がどう見たって、脳梗塞の後遺症に酷似している。

椎(つい)骨脳底動脈血流不全は、読んで字のごとく、頚椎の圧迫による脳の血流不全であるという。ふざけた診断名だ。脳に血が充分にいっていない、ということは病の原因でしかない。問題はそのことによって、脳がどの程度、あるいはどのようなダメージを受けているか、ということではないか。

スミルヴァス戦後、大晦日、年明けの記者会見、そして今回の試合。桜庭の言語障害、正確には構音障害の症状は一定している。良くいえば症状はそれ以降悪化していないということだし、悪くいえば不可逆的な段階まで、桜庭の言語中枢の一部はダメージを受けてしまった、ということがはっきりしたわけだ。


あの男はおそらく戦うことを辞めない。一部には借金説などもあるが、そんなことは瑣末な問題だと思う。彼は金があろうがなかろうが、戦うだろう。それを許すか許さないかということに、社会の良心はかかっている。