PRIDE34雑感ネタバレあり

さいたまスーパーアリーナにて観戦。現体制最後のPRIDE。昨年、週刊現●の愚挙により、地上波消失。その後も社長として務めてきた榊原氏が引退する大会ということで、タマアリにはいつにもまして、コアなファン層が集っていたように思う。



バラちゃんは、PRIDE1からの功労者だ。一介のサラリーマンが、プロレスラー・高田延彦の「ヒクソンと戦いたい」という思いを受けて書いたたった二枚の企画書が、PRIDE10年の歴史を作った。



バラちゃんの引退について、「地上波撤退の原因を作ったのだから、引責は当然」「判断遅すぎ」といった意見を持つ方もいるようだが、そういう人はPRIDEというイベントはもとより、会社というものが俗人的なものである、ということを忘れている。



会社というのは、あたりまえのように「ある」ものではない。「自然」ではないのである。誰かが作らなければ会社はない。ましてやPRIDEの運営母体であるDSEは、ほかならぬバラちゃんたちが作ったものなのだ。



極端にいうなら「PRIDEはファンのもの」という事実も、DSEのビジネスの歴史の中で、選択された結果としての仮象なのだ。



裏世界との繋がりがあろうと、地上波が切られようと、外資が参入しようと、DSEはDSEだし、PRIDEはPRIDEだ。それらすべてをひっくるめてPRIDEだし、こちらの都合の悪いことだけを取り除こうとするのはナンセンスなのだ。



むろん、ファンは自分たちの欲求をぶつければいいし、そこにはさまざまな意見があっていい。しかし、その結果としてのPRIDEに「これ以外」の姿はないのである。




僕はこの10年の榊原さんの仕事に、余人をもって代えがたい価値を感じ、感謝している。そして、ビジネスマンとして、ここまで充実した十年を過ごした榊原さんに、少しの嫉妬と大きな尊敬を感じるのである。


バラちゃんは、昨夜のイベントの休憩開けに登場。ファンへの感謝の言葉のあと、「10年間のうちでただひとつ、ファンにお約束しておきながら組めなかったカードがあります」と発言。

鳴り響くスピード2。登場したのはあの男。


感涙。プロレス的かもしれないが、彼ら二人には、リアルを超えたリアルがある。

俺はこれからもPRIDEを応援します。


※試合の雑感はちょっとまとまらないので、ご専門の皆さんにお任せします。オール1RKOの神懸かり的興業でした。


以下、関連リンク
http://www.prideofficial.com/free/news/details.php?id=1176024384
http://www.prideofficial.com/free/news/details.php?id=1176028733

タイガーマスクをかぶった桜庭の目には大粒の涙が…【スポーツニッポン
桜庭涙のPRIDE復帰!田村と対決へ
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/pride/headlines/20070409-00000003-spnavi_ot-fight.html