いじめのくに

mixiの日記を転載します。文中、「コメント」とあるのは、mixiのニュースコメント機能のことです。2ch、yahoo、はてななどをのぞいてみましたが、どこも状況は大同小異だったので、このままアップします。

朝青龍厳しい処分に動揺、精神科医
http://www.nikkansports.com/sports/sumo/p-sp-tp3-20070803-236231.html

処分がくだったときの日記のほとんどもそうだったが、皆さん、朝青龍には非常に手厳しい。今回など、精神科を受診したという報道に、「心技体の心が駄目ってことだよね」などというコメントまで見られる(その心が駄目な横綱にほとんど勝てないほかの力士はどうなるんだよ、と思うのだが)。


なぜだろう? 俺にはまったく理解できない。

さほどヘビィな相撲ウォッチャーではない私だが、朝青龍の相撲は横綱らしい、すばらしいものだと思う。歴代の横綱で見ても、ここまで立派な相撲をとった横綱貴乃花くらいだ。

横綱の品格ということでいうなら、曙、大乃国ほど醜態をさらした横綱はいなかったし、若乃花の相撲はペテンだった。あのフェイントだらけの立ち会いは若乃花ぐらいの小兵横綱かつ、国民的人気者だったからこそ許されていたに過ぎない。



人種差別だろうか? でも何となく、そうじゃない気がする。

要するに皆さんは、みのさんの言いなりだということなんだろうと思う。

みのさん(をはじめとしたキャスター、ひいてはテレビ)がやっていることは典型的なマッチポンプである。持ち上げては落として、持ち上げては落として。その結果得た視聴率は広告料金にはねかえる、と。

テレビ屋がそれをやるのはかまわない。問題はそれにすっぽりと乗ってしまう人間がおそろしく多い、ということだ。

「国技である相撲であのような素行の悪い人間は」
「巡業を休んでサッカー? とんでもないやつだね」

おそろしいのは、ここで行なわれていることは、教室のいじめとまったく同型的である、ということだ。本邦のいじめは、常に大義名分、世間の風潮によって執り行われる。

どんなことがあろうと、「いじめていい理由」などないはずなのだが、我々の国民性は、「非難されてしかるべき理由」をそのままいじめの理由に採用してしまうのだね。

列を乱す、枠組みからはみ出る、余計なことを言う。

これらは共同体において非難されてしかるべき理由ではあっても、いじめていい理由にはならない。

これを国家規模で行なっているのが、今回のドルジ君いじめであり、亀田バッシング(※)であるのだと思う。

なるほど、いいフォワードが生まれないわけだ。



※ドルジ君と亀田を一緒にするな、という人がいそうなので予防線を。もちろん、アスリートとしてのレベルが全然違うことはわかっています。が、「こんなやつは非難されて当然だ」という「集団的総意」のようなものを根拠に、公然といじめが行なわれている、という意味では一緒だと思うのです。

※僕は、「いじめ、かっこわるい」とか「いじめ撲滅!」なんてことを言いたいわけではありません。そうじゃなく、いじめというのは「公然と、正しく、当然のように」行なわれてはならないもんなんじゃないの? と思うだけです。

※そういうことがまかりとおるグループって、すごくやな空気になるじゃないですか。国全体がそういう国になるのはやだなあ、と。