論考

国家に対する万全の信頼感

最近、ミクシィにやや飽きてきたこともあって、こちらでもちょくちょく日記を書いていこうと思います。 卓球のこと、身体のこと、いろいろありますので、少しずつ。 ● テレビで、凶悪事件の時効制度見直しについての話題が取り上げられていた。 未青年の凶悪…

堂々と失敗すること

(6/27 mixi日記より転載)堂々と、確信をもって失敗する、ということが大切だ。失敗を恐れる心がさらなる失敗を呼び寄せるということもあるが、とりあえず間に合わせのごまかしの塗り重ねで成功してしまうことのまずさについて、大人はもっと口にすべきだと…

情報と情報化の違い

http://blog.tatsuru.com/2008/02/05_1118.php 内田樹先生の今日の日記がおもしろかった。 情報と、情報化の違いについての、養老先生のお話からの展開である。 情報と情報化の違いは、内田先生のブログの冒頭の説明が簡潔でわかりやすいので引用する。 > …

公開児童虐待の記憶

10月11日、世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチ12回戦は東京・有明コロシアムで行われ、チャンピオン・内藤大助(宮田)が挑戦者・亀田大毅(協栄)を大差の判定で破り初防衛を果たした。今日で2日がたったが試合中の暴力行為や、それ…

『生物と無生物のあいだ』

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/18メディア: 新書購入: 56人 クリック: 1,487回この商品を含むブログ (1107件) を見る 非常におもしろい科学読み物で、皆さんにお勧めしたい本ではあるのだが、…

いじめのくに

※mixiの日記を転載します。文中、「コメント」とあるのは、mixiのニュースコメント機能のことです。2ch、yahoo、はてななどをのぞいてみましたが、どこも状況は大同小異だったので、このままアップします。朝青龍厳しい処分に動揺、精神科医へ http://www…

リズムの共有の問題

リズムを深くしていくということは、卓球でも、音楽でも、対人関係でも、非常に重要なことで、一生かけて追いかけ続けるべき課題である。 問題は、共演者や対戦相手、会話の相手に、リズムを共有しようという意思が感じられない場合。これはほんとに困る。卓…

ストレス考

ストレス軽減とかストレスのない生活をとかいう見出しがよく踊っている。ストレスは、現代社会において無条件に「忌避すべきもの」とされている。あるいは、「よいストレスと悪いストレス」とか「適度なストレス」とか言い方でごまかしている場合もあるけれ…

やっぱりすごい内田先生

神戸女学院の内田樹先生のbrogは、このページに迷い込んだ方はたいていご覧になっているもの、と考えている。僕自身の思考パターンの多くは内田先生の著作によっているし、そこに何らかの共鳴を感じる方が僕のbrogを読んでいるとすれば、たぶん内田さんの書…

少子化対策について

柳澤厚生労働相が素っ頓狂な発言を繰り返しているおかげで、 いまだに「少子化対策」というものが国家プロジェクトで展開されていることを知った。柳澤氏に辞任を要求する女性議員の皆様の口ぶりを聞いていると、彼女らも少子化対策を行うことそのものには反…

民主主義終末期といじめ

・いじめ ・自殺 ・自殺予告この1〜2週間、うんざりするほどこれらのワードが含まれた報道を目にしてきた。 どうせマスコミの飯の種に過ぎないのだし、騒げば騒ぐほど、長引くだろうという思いもあって無視してきたのだけれど、あまりにもずれた話が多いの…

自分らしく、と簡単にいうけれど

自分らしく、と簡単にいうけれど、「自分らしく」ってのはそう簡単ではない。まず、何が自分らしくなのかよくわからん、ということもあるし、 どういうときに自分らしくあればよいのかもわからなかったりする。いつも自分らしく、ということがいいことなのか…

嫌韓論の系譜

北朝鮮から6発のミサイルが発射されたと同時に、竹島で韓国が海洋調査の報が入ったためか、韓国・北朝鮮の共同行動と見る人がけっこういるようだ。 僕はその見方は短絡だなあ、と思うものの、否定するほどの根拠を持っているわけではない。まあ、そういうこ…

後継者名簿

朝日新聞に「素粒子」というコラムがあるのをご存じの方も多いかと思う。 夕刊1面の右端、広告欄に挟まれるかのようにあるそのコーナーは、いわば、「紙面の顔」の1つといっていいだろう。 2,3年前に、実家の父親から「最近の『素粒子』、やばいど」と…

仏教の源流

手塚治虫の『ブッダ』に出てきたエピソードで、昔からどうも気になるものがあった。それは飢えた虎に自らの身体を捧げる、ブッダの前世のお話だ。究極の自己犠牲。そして、これこそが仏の慈悲である、とそこには書かれていたように思う。 多くの仏典に、枝葉…

かわいい女の子について

ちょくちょくここをのぞきに来てくれている皆さん、ごめんなさい。 いや〜、ほんと、更新続けるのって大変ですね。ちょっと仕事が忙しかったこともあって、のびのびになってしまいました。 さて、今日は「かわいい女の子」について考えてみよう。 俺が思うに…

中沢新一を読んで考えたこと

を、書く。中沢新一が言っていること、ではなく、彼の著作を読んで、私が今考えていることを書く。できる限り論理立てず、思うところを箇条書きにする。 ・近代資本主義、国民国家、そして一神教。これらは発生した時代も違うし、成長した過程や、根をおろし…

暴力

あまり汚らわしいので書きたくもないのだけれど、 伊田広之というフェミニストが霊山・大峰山に登ろうと地元住民に出した意見書が、ネット住人から激しいバッシングに遭っている。詳しくは伊田氏の日記を参照していただきたいのだが、彼の言わんとすることは…

 たしか先週だったと思うが、テレビ番組「たけしの本当は怖い家庭の医学」に出ていた女子バレーボール選手の話が気になった。

この番組は、毎回いくつかの疾患を取り上げて、ゲストの芸能人のリスクファクターを並べ立て、その危険度をサカナにトークで盛り上がるという趣旨のものである。この回は、脳血管にかかわる疾患で、どれくらい頭に衝撃を受けたことがあるかということがリス…

「時間の未知性」ということを考える。

まあ、本来考えるまでもなく、時間という未知である。明日何が起こるかなんて誰にもわからない。いつ死ぬかなんてわからない。明日になったら村上春樹の小説に出てくるような女の子と恋に落ちているかもしれない。誰にもその可能性は否定できない。しかし、…

前日からの腹痛を抱えたまま出社。

しかし不思議と体調はよい。これが徹夜明けのナチュラルハイ状態に過ぎないのか、ジャムセッションでアドレナリンを出しまくったおかげなのかは不明だが、はっきりしているのは、身体っつうのは休ませればいい、ってなもんでもないってことだ。 要はアドリブ…

映画『スウィング・ガールズ』を観る。佳作。

音楽を演奏することの楽しさ、そして青春映画の王道をきっちりと踏まえた、佳い作品。もっといえば、良識のある作品だった。 「人間は必ず原因と結果を取り違える」といったのはレヴィストロースだっただろうか。私たちは必ず原因と結果を取り違える。それは…

3日前の話なのだが、幕張に取材に行った時のこと、電車の中でICレコーダーを忘れてきたことに気づく。

この日は学会取材だったのだが、インタビュー収録や取材時には、近頃メモがわりに常時携帯してきた。学会取材などでは、聞き逃したところや、現地で理解できなかった部分を聴きなおすときなどにありがたいツールである。かなりの使用頻度だったので、不安に…