会社の武術部で稽古。

正中線」を外さずに動作を行うと「効く」ということがようやく体感としてわかってきた。

また、「ナンバ」についても、骨盤を「割って」使うことによってだいぶスムーズに働いてきた。

昔の建築物の「階段」の段差の強烈さに驚いた経験が誰にもあると思うが、その理由について、真剣に考えたことのある人はいるだろうか。(っていうより、知っている人がいたら教えてください。あれがあんなに急で、めちゃくちゃな段差があるのは、建築学的必然があるのでしょうか? 「定説」としてはどういう説明になっているのでしょう?)

「ナンバ」のことが理解できてくるにつれて、あの段差の強烈さは、「ナンバ」に合わせたものだったのではないか、というふうに考えるようになった。「ナンバ」が自然とできる身体にとっては、階段の角度はあれくらいのほうが都合がよい。

もしかすると、あの階段の急さも含め、古い日本建築というのは、住むことでナンバ的身体が醸成されるような作りになっていたのかもしれない。

考えてみると、今のように「建築学」のような分野がきちんと整備される以前の建築様式がどのように決定されてきたのかは謎なんだよな。

「住みやすいように」あるいは「作りやすいように」作ったら今のような様式になった、というのは、いずれも真実のほんの少しの側面にしか答えていないように思う。