三岸節子展

8日は大阪なんば高島屋での「「生誕100年記念」三岸節子展」に行く。

すごい。絵もすごいし、一人の女性の人生としてもすごかった。
16歳の頃に実家の織物工場が倒産、「一家を自分が支えて行くべし」と心に誓った節子は、画家になるべく本腰を入れて絵の勉強をはじめる。時代は1920年頃のこと。このへんが常人でははかりしれない感覚だが、その後節子は、20世紀末に亡くなるまで、実に75年にわたり筆を執り続けるのである。

「・・・体調が悪い。自分の身体が死に向かっていることを感じるようになった。恥の多い人生。自ら命を絶とうと思うことがあっても、その勇気はなく、その必要もない。よく食べ、よく眠り、よく描く。それでよい」(60代の頃の日記。記憶に頼って書いたのでかなりあいまい)

10日は廣木先生のレッスン。ピックの持ち方とリズムについて指導を受ける。ピックを長く、柔らかく使うことは、卓球の感覚で言えば、ラケットを柔らかく、ヘッドを効かせて使うのと似ている。握り込まず、制御する。その感覚。

リズムについてはやはり難関。そもそも概念理解がまだまだあやふやである。以下、整理する。

・リズム、ビートというのは、あらゆる音楽に内在する「感覚的な何か」である。
・それらは、少なくとも一曲のうちで変わらないものである。
・それらがバンドメンバー、あるいはお客さんとの間で共有されると、グルーヴ感、もっと言えば「気持ちよさ」が生じる。(逆に言えば、それが共有されないと気持ち悪い、ばらばらな演奏になってしまう)
・ジャズの場合、それは「バックビート」である。
・ただ、単にバックビートということではない。やはり、最終的には「ジャズに特有のスイング感」とでもいうしかない、感覚的な何か、一定する何かである。
・バックビートを感じる基本は2拍4拍に強いビートを感じることである。もちろん、1,3拍に弱拍を感じることもある。しかし、それをいちいち感じていては大切なスイングビートを見失ったり、崩してしまったりしかねない。

・・・というあたり。とてもじゃないが、今のところ整理しきれていない。