K1ハワイ大会とマイクタイソン参戦について

http://www.so-net.ne.jp/feg/report/20050729r_11.html

谷川P、嬉しそうだな。
「俺はここまで来たんだ」といわんばかりの満面の笑みを見ても明らかなように、この人はプロモーターではなく一ファンである。
もっと言えば、格闘技が好きな、一ファンに過ぎず、商売の素人である。
其の点で、PRIDEを率いるDSE榊原社長とはまったくの別物といえる。

曙、タイソンといったモンスター路線を推し進め、KID、マサトを軸にK1MAXをプライムタイムに持ってきたのは、純粋な格闘技を愛するファンからは批判されるものだとしても、商業主義的には成功している、と考えている人たちがいる。

私はそういうふうに考えていない。

本当の商売人は、金をもうけることを最終目標にしない。
ある種の妄想を、競争原理の中で実現するのが商売人の仕事であり、金はその必要経費でありかつ、結果である。

ともかく、ガオグライ、プアカーオというタイ中量級の至宝を無駄に食いつぶし、ミルコ、ハントという重量級史上に残る濃いキャラクターをPRIDEに逃がしたマイナス(商業主義的なマイナス、である)は、曙やタイソンでは埋められない。

おそらく、商売のプロであるフジテレビはそろそろ気づいているだろうな。