合宿

京都府立大学の合宿に参加してきました。

場所は恒例の長野県「スマイル太田屋」さん。お世話になるのはかれこれ10回目です。

去年に負けず劣らず、高いレベルでの練習に参加させていただきました。

古武術的なアプローチは、いくつか披露しましたが、基本的には「もう1つの方法」(Alternative method)への気づきを喚起するように心がけました。自分が今まで信じてきた以外の方法があること、さらには「信じる以前のもの」として染み付いている身体運用を一度破壊することによって、新たな動きに目を向けてもらう。そういう意図をもって、練習やアドヴァイスを行いましたが・・・結果はどうだったのかな。まあ、少しでも、卓球というスポーツを楽しめる方向に行けばいいな、と思っています。

私自身は、ラケットを握るの自体が今年に入って2度目ということもあり、完成度は最後まで満足いくところまでいきませんでした。が、以前のように袋小路に陥ることなく、台についているすべての時間で、一定レベル以上のモチベーションをもって、稽古に取り組むことができたように思います。

甲野善紀先生の提唱する概念の中で、もっとも重要な1つが「正解はない」というものであろうと思います。「正しいフォーム」「正しい動き方」など存在しない、というテーゼは、現代スポーツの概念とはどうしても相容れないものだけれど、僕の中では今、不思議としっくりきています。

失敗を恐れない心、揺れない心。それは実は、自分が正解に至っていないというある種の「謙虚さ」から生み出されるのではないか、そのように考えているのかもしれないです。

それにしても、京都府立大学の学生さんはホントウにすばらしいですね。母校だから贔屓目になってるところはもちろんあるんだろうけど、ほんと、あんな子たちにはなかなか出会えない。ありがたいことだと思っとります。