チンピラ君
今日、通勤電車でチンピラを見ました。
本当に久しぶりに見た気がします。
今日見たあの人は、
ヤンキーではありません。
チーマーではありません。
不良でもありません。
ましてやヤクザさんでもありません。
茶髪、リーゼント、ヒョウ柄スーツ(←これ、ポイント高いです)、薄っぺらい靴。
ああ、これぞ正しいチンピラです。
考えてみると僕が小さい頃、近所にはチンピラがたくさんいました。幼い僕にとってはちょっと怖い存在で、なぜうちの父親がそういう連中に対してまったくびびっていないのか、まったく理解ができませんでした。子どもの目には、本格派のヤクザさんよりもチンピラ君のほうがよっぽど怖い人と写っていたのです。
大人になってみるとよくわかりますね。
チンピラって、なんだか小動物的な挙動不審さがあります。
「自分がどう見られているか?」ということに対して滑稽なほど小心です。
今日のチンピラ君は、満員電車のドア付近に立って「どんなに混んできても、俺はいったん下りて、奥から来る人が下りやすいように譲ってあげたりなんかしないぞ!」という、全身全霊の自己主張を続けていました。
が、もちろんそこは東京の満員電車。
ええ。巻き込まれておられましたとも。出口付近でもみくちゃにされるチンピラ。
なかなか見物でした。
(しかし、なんであんな朝早くに電車に乗ってたんだろう?)