長谷川さん逝く

<卓球王者>長谷川信彦さんが死去 倒木の下敷きで
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051108-00000021-mai-soci

長谷川さんには、中学の時に通っていた卓球道場で教えてもらったことがある。

小学生相手に真顔で「強くなりたかったらまず、お母さんの手伝いをするんだよ」とおっしゃっていたのをよく覚えている。そういう「漫画」のような人だった。

未熟児で生まれ、小学校時代は虚弱体質。一念発起で「卓球の世界チャンピオンになろう」と心に決め、本当に世界チャンピオンになった(当時、日本における卓球は、現在のサッカーのようなメジャースポーツの位置づけ)。

長谷川さんをよく知る卓球人は皆、「あれほど才能のない世界チャンピオンはいない」と口を揃える。反射神経が皆無だったので、常に台から2,3メートル離れて立つ、独特のスタイルをとっていた。まぎれもない努力の人。

2000年くらいから、日本の卓球界を立て直すべく長野の山奥にログハウスでできた長谷川卓球道場をオープン。50歳を超えても毎日20kmを走り、ベンチプレスは100kg以上上げ、全日本チャンピオン相手に3セットマッチで勝ってしまったりという、「生きる伝説」だった。

死因である倒木の下敷きというのは、自分で道場周りの木を伐採していた途中での事故とのこと。

55歳。。。なんであんな人が、と思うと同時に、あまりにも「らしい」最期だとも思う。
http://www.city.yachiyo.chiba.jp/dekigoto/2004file/kouen.html