格闘世紀末覇者伝説


5/5、子どもの日は、大阪ドームでPRIDE無差別級GP開幕戦を観戦。

詳細な観戦録はほかの人に任せよう。誰が書いたっていいものはいい。文句なく、僕の格闘技生観戦歴で五指に入るすばらしいイベントだった。

よかった人

・高坂・・・普通、「引退をかけて」といった試合はセンチでくだらないものになりがちだ(大魔神vs清原とか)。しかし、高坂には邪念がなかった。目の前の相手を倒す。そのことしか頭になかった。不惜身命。命を脇に置いた人間は、もっとも命の大切さを知っている。

・藤田・・・よくぞ帰ってきた。フィジカルの強さ、スピード、グラウンドテクニックもさることながら、藤田の価値はヴィジュアルだ。相手をする外人のほうがかわいそうになるような顔面と肉体は日本人離れしている。

・トンプソン・・・予想との比較、という意味ではこの人に高い点をあげたい。強かったね。

ノゲイラ・・・相手がモンスター系とはいえ、ここまで鮮やかな勝ち方を収めるとは。。。年末のヒョードルもすごかったが、この仕留め方も負けてはいない。やはり、この人ことthis is PRIDE! です。

・ジョシュ・・・仕上がり度ではピカイチかも。非常に動きがよかった。恥ずかしながら、僕はUFCのジョシュをよく知らなかったので、正直ここまで強いとは思っていなかった。お見事です。世紀末覇者になれるか??


悪かった人

アリスター・・・試合プランが見えなかった。ファブに勝つには、スタンドで打撃しかなかったんじゃないか? まあ、おそらくはファブの打撃が想像以上だった、ということなんだろうけど。

・西島・・・こちらも同じく、それこそゴング&ダッシュ以外に、吉田に対して勝ち目は見えなかったように思う。はいつくばれ!



さて、ここまではご機嫌・鳥居君なのであるが、ここから先は少々機嫌が悪い。


そう。亀田ファミリーの件だ。


言っておくが、亀田ファミリーというのは、あの3兄弟と親父のことじゃあない。


協栄ジム、TBSはもちろんのこと、あんなアホな戦績で4位や5位にランキングしてしまったWBC、WBAコミッショナーを含めて、僕は「亀田ファミリー」と呼んでいる。


亀田こうき・だいき(変換するのめんどくせえ)の両者のボクシング技術については、敬愛する小田嶋隆先生が、これ以上ないほど的確な分析をされているのであまり深くはつっこまない。


少なくとも、僕が生で見た限りでは、こうきは全日本5位程度、世界戦をそろそろはじめてもいいかな? といったレベルであり、だいきに至っては、プロテストすら怪しいのではないか、といった少なくとも3回戦ボーイのレベルである。



それを持ち上げている連中は、あまねく同罪というしかない。


心配なのは、そういう「お祭り」に、天下のWBC、WBAが片足を突っ込んでいるということだ。


阿呆の集団であるTBSやたいこ持ちタレント(みの、さんま、二宮ほか多数)がいくらあおっても、メジャー団体が見向きもしていないのであれば、それはそれでよい。


しかし、プロボクシング業界がこぞって、この茶番劇に加わっているとすれば、これは世紀末ですよ。


なげかわしいことだ。


願わくば、PRIDEの立ち技興業に、ボクシングが加わりますよう。これは、捨てがたい魅力のある競技なのですから。