池袋卓球術研究会第3回練習会報告(古武術卓球研究会)


文京区スポーツセンターで第3回開催。前回に引き続き、Sさん、Yさんにご参加いただく。

お二人とも2日前にARPに参加されたこともあって、この日は身体の使い方を中心に話をしたり、身体を動かして体験していただく、ということを行った。

以下、気づいたことのメモ。

二軸を使って打つ、ということと、いわゆる「体重移動」という話との整合性をつけるのが案外難しいのだ、ということがわかった。ARP理論は二軸動作を基本に卓球動作を基礎付けていて、そのことは僕にとってはものすごく腑に落ちるのだけれど、誰にとってもわかりやすいわけではない(当たり前だけど)。

ただ、いわゆる体重移動という説明は、あんまり機能的でもなければ合理的でもないと僕は思う。体重が移動する力がラケット運動にどう伝わるのか、ということはほとんど説明されないし、実際、体重移動の力なんかほとんど使わずにラケットを振っている選手は少なくない。

それに比べると、二軸動作を一定程度理解すれば、少なくともいわゆる「手打ち」状態や、力任せのスイングからは解放される可能性が高い。

一方、二軸動作がいまひとつ飲み込めていない人に、二軸動作がどういうようなものなのかを説明するのは非常に難しい、ということもわかった。少なくとも僕がやっている程度の二軸動作は、難しくも何ともない、と僕自身は感じているのだが、そのように動いていない人にそのように動いてもらうことは難しいのである。(そもそも、自分の動きがそんなにすばらしいわけでもないので、そのように動いてもらうことが本当によいことなのかどうか、いまひとつ自信がなかったりもするのである)

ただ、少なくともいえることは、二軸動作にならない理由はすぐに見当たる、ということだ。肩と骨盤が作る4角形を、卓球動作の間、ずっと維持することができなければ二軸は難しいし、足首・股関節に固さがあると二軸動作は難しい。


僕の動きがさほどいいというわけではないけれど、やっぱり二軸動作による打法は覚えて損はないだろう、という気がする。そもそも、卓球界においては、二軸動作による打法はそれほど珍しくないのだから(ドライブ系の選手で上手な人は二軸になっているほうが多い)。


ということで、やはり本練習会では、時間の半分以上を割いてでも、身体動作に取り組んでいったほうがよいのではないか、と考える。武術系では常識といってもいいような、基本的な概念でも、スポーツだけをやってきた人にとっては画期的というケースも少なくない。そのあたりの整合性を考えて、使えるものを使っていきたいと思う。



何を書いているのか、僕以外はさっぱりわからないであろう雑記になってしまった。けれど、実は僕自身は手ごたえを覚えているのである。興味のある人はぜひ練習会、参加してくださいね。