2008年全日本選手権雑感

いろいろと書きたいことがたまっているのだけど、まずは全日本選手権。練習会があったのでビデオ観戦だったのだけれど、なかなかおもしろかった。

まずは女子、平野早矢香 対 樋浦令子の同門対決。

福原が上がってこない、というのは、メディアはともかく、卓球に接している人間にとってはだいたい予想通り。愛ちゃんが全日本を取るには、よほどの馬鹿あたりがなければダメだろう。

で、決勝の内容だけれど、あまりよくなかったと思う。
もちろん、平野さんの精神的な強さとか、技術面での進歩は見られたんだけど、とにかく樋浦がダメだった。

今年は会場で見てなかったからなんともいえないんだけど、ちょっと残念な決勝だった、と僕は思う。もう少し、お互いの技量の限界まで引き出されるような戦いを見たかった。昨日のあれでは、樋浦は崩れたけど、平野は崩れなかった、以上。みたいな。


一方、男子。こちらは見るべきポイントの多い試合だった。幸い録画したので何度も見れるわけだし、金余りのNHKがスーパースローで流してくれたので、ぜんぜんわからなかった水谷のサービスの一部始終もよく見える(笑)

去年と同じ対戦である、高校生、水谷隼と吉田海威(だっけ、字あってるかな?)の対戦。結果的には4−3で水谷だったのだが、技術的には大きな開きを感じさせる対戦だった。スコアを詰めたのは、吉田の「勝ちたい」という思いであったと思う。その思いが、最後の最後で技術によって完封されてしまうという絵は、どS好みであったと思う。

水谷、吉田ともに、ドライブを打つときに身体を沈みこませている。吉田のドライブフォームは、世界チャンプ、王励勤と酷似しているが、体幹の沈み込みと連動してラケットを振り出すのは今のトレンドなのだろうか?

身体操作的に見ると、たしかに位置エネルギーを有効に使える方法ではあると思うんだけど、振ったあと、沈み込んだ身体を戻すのに若干時間がかかっているように見える。まあ、戻らなくてもやれる技術がある水谷はいいとして、吉田はずいぶん苦しそうだった。