発表会で考えたこと

昨日は、廣木スクールの発表会だった。
演目はモンクの「Let's cool one」。

表現したいことすべてが表現しきれたわけではないが、
「表現したい」というキモチを、行動に移すことができた。
小さなことのようだが、これはとても大切なことで、それほどカンタンなことでもない。
小さいけれど、大切な一歩を踏み出した。このことを大事にしたい。

僕は、絵でも、卓球でも、ジャズでも、一流になっていない。
もちろん、絵とジャズ演奏は二流にさえ至っていない。

卓球に関しては、素人の域からは脱することはできていたと思うし、今でも自分のライフワークとしての自負は持っている。しかし、少なくとも客観的には一流ではない。選手としてはもちろん、指導者としても、一流の「結果」を残していないからだ。

ここでも同じことが言えるわけだが、「一流である」とか「二流である」ということは実はたいした問題ではない。大切なのは「上手くなりたい」とか「これができるようになりたい」というキモチであり、それを行動に移す1歩なのである。

30歳になり、ようやく建前ではなく、「そういうこと」がわかりかけて来た気がする。

これからは、出来る限り回り道はしたくない。僕の寿命が30年であれ50年であれ70年であれ、残された時間はそんなに短くはないのだ。

大切なこと、必要なことは、本人が大切にしていないと、簡単にこぼれ落ちてしまうものだ。それは「信念」のような理念的なものであれ、「恋人」のような実体的なものでも同じことだ。それが本当に自分から失われるのは、そのように思うことをやめた、その瞬間からなのだから。