古武術卓球練習会(第8回)

28日の日曜日、文京区スポーツセンターにて、第8回の練習会を行いました。参加者は7名。これくらいの人数だといろんなワークができておもしろいですね。

以下、行ったワークをリストアップしておきます。

・タオル取り
・重ね合わせた手の追跡
・肘の廻旋(猿手)
・相撲(さまざまなバージョンで)
・相手との距離をとる練習(1対1、1対2・・・)
・拘束からの離脱

こうして書いていると、ほんとに卓球の練習会とは思えないですね(笑)。

ここ最近、大切だと考えているのは、「よい」「悪い」という判断を、いったん停止する、ということ。

もちろん、卓球はスポーツなので、よいプレー、悪いプレーはあるわけですが、そういった価値判断をいったん括弧に入れて、できる限りありのままに、今起きていることだけを観察するようにする。

そうすると、あら不思議。プレーから固さが抜け、その時点での最高のパフォーマンスを行うことができるようになるのです。

上達するには努力とか向上心、あるいは勝利への意思が必要ですが、そうしたものの延長線上には最高のパフォーマンスはない、ということに気がつきました。ものすごいパラドックスなのですが、「今、ここ」における最高のパフォーマンスを実現するには、そういった「思い」のようなものをできる限り捨て去る必要があるのです。

一言でいえば、「上手くなりたいと誰よりも強く思っている」にもかかわらず、「練習中に上手くなりたいと微塵も考えない」人が一番うまくなり、「誰よりも勝ちたいと思っている」にもかかわらず、「試合中にまったく勝ち負けを考えない」人間が、もっとも勝利に近い、ということになるでしょうか。

おもしろいもんですね。

いや、ここ数年、スポーツというものに限界を感じていたんですが、なかなかどうして、おもしろいじゃないですか、スポーツ。